残響

「残響」

音は、粒子である。
人間性を宿した一粒一粒を震わせ、
僕らは――僕らと名乗った。

音は、粒子である。
触れられぬほど遠く、
それでいて、呼吸のように近い。

ひとつの瞬間が光を放ち、
その欠片が宇宙に散って、
今も、どこかで鳴っている。

それは、記憶という名の星雲。
夢という軌道を描き、
未来という夜明けへと溶けていく。

音は、粒子である。
二度とない、粒子である。

残響。
それは、過去でもなく、
今でもなく、
永遠に続く“いま”の中の音。

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GLASS TOPが終わって、今日でちょうど一年。
僕は今も、愛しながら生きています。

もう二度と、GLASS TOPとして音を鳴らすことはないけれど――
一年に一度くらい、
思い出してもらえたら嬉しい。

音楽でもいい。
思い出でもいい。
あの時、僕らがそばにいた‘あなた自身’のことを、
少しだけ思い出してもらえたら。

それは、GLASS TOPが確かに在った証だから。

119日。
終わった日を、
これからは“記念日”と呼びたい。

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