昨日は「THE VOICE LABO by KEI KOBAYASHI」でした。
改めて書くと、、スカしたイベント名ね(笑)
急遽決まったイベントにも関わらず足を運んでくださった皆さん、どうもありがとう。
人前で歌うのは、公的には昨年のライブ以来。
この上半期、案件ライブではステージに立っていたから、「ああ、そういえば久々なのか」って演奏しながら思い出した感じだった。
でもやっぱり、自分の音楽を知ってくれている人たちの前で歌うのは楽しかったし、気持ちよかったな。
今回の企画に参加すること、正直かなり迷いました。
僕、まだ“始まってない”んでね。
お休み中?冬眠中?
曲はずっと作ってるし、制作も進めてる。
でも、それをある程度形で揃えないと、次の一歩は踏み出せない。
そしてそれ以上に、“気持ち”の部分がまだ整っていなかった。
昨年――いや、この数年間かな。
自分の心が擦り減ってしまったのを、感じてしまってた。
だからこそ、中途半端な覚悟で「活動再開」とは言いたくなかった。
応援してもらうには、自分の中でちゃんとした覚悟が必要だと思っているから。
長く活動してきて、たくさんの人と出会ってきた。
音楽がなくなったことで、そのつながりが薄れてしまうのは、やっぱり寂しかった。
だからこそ、メンバーシップというかたちで細くてもつながりを持ち続けてきたのは、自分にとって大切な居場所でした。
ありがたいことに、今年に入ってからは新しいご縁や、新しい場所で音楽と触れ合う機会もいただけて。
予測できる景色ばかりでは、心がなかなかときめかなかったのかもしれないけれど、最近はまた新鮮な気持ちで音楽と向き合えてる。
まだ「覚悟が固まった」とまでは言えないけれど、活動への意欲は、確実に戻ってきています。
昨日は、初めてのfabmeとのコラボでした。
最初は「今の自分の状態で良いのか」と戸惑いもあったけど、ぜひにと声をかけていただき、お言葉に甘えて参加させてもらいました。
これまで「アーティストグッズ」というと、アーティスト側が決めたものをファンが購入するというのが当たり前。
でもfabmeでは、ファン一人ひとりが撮った写真や選んだデザインを使って、自分だけのオリジナルグッズを作れる。
それも、たくさんの種類の中から自由に選んで。自分だけのページで。
・選べるグッズの多さ
・“その人だけ”のオリジナルが作れる自由度
この2つは、これまでにない魅力でした。
“受け取るだけ”じゃなく、“参加できる”グッズづくり。
これは、これからのアーティストとファンの関係性にとってすごく可能性があると感じました。

そして、もう一つ。
限定グッズ「タッチパス」。
スマホをかざすだけで、その日だけの限定動画にアクセスできる新しいカタチのエンタメカード。
僕は今回、「2025年7月18日の歌」という、その名の通り、この一夜のために書き下ろした曲を収録した。
もう二度と演奏する予定はありません。
あの日あの場でタッチパスを手にしてくれた方だけに届けられた、そんな特別な歌です。


歌モノジャンルで活動する中で、常々感じていたのが「マネタイズの難しさ」。
ライブのチケットや継続的に抱えてる物販収入だけでは限界がある。
CDも毎回同じ人が買い続けるものではない。
一方で、アイドルやV系、エンタメ系のアーティストたちは“チェキ”など、その日限りの価値を提供できる仕組みを持っている。
でも、それをそのまま自分たちがやればいい、という話ではないと思っていて。
そこには、そのジャンル特有の文化や努力、ファンとの信頼関係があるから。
もちろん、僕のところにも「チェキやってほしい」と言ってくれる人もいる。
でもそれを自分の活動に取り入れるには、自分の意識や表現への向き合い方とちゃんとすり合わせが必要だと思ってます。
そんな中で、fabmeのタッチパスは“その日限定”で“自由なかたち”を提供できる新しい選択肢でした。
僕自身が自分に価値を感じている「曲作り」を軸に、自分なりのグッズとして表現できたのは、とても良い経験でした。
fabmeを運営しているのはアパレル企業で、音楽業界とはこれまで接点がなかったそう。
だからこそ、ライブハウスの常識や固定観念にとらわれない視点で提案してくれる。
それが新鮮で、ありがたかった。
たとえば代表の関根さん。
若い頃に百貨店のアパレル営業として働きながら、「小ロットでもグッズを作れる仕組みが作れるんじゃないか」と感じ、25歳で起業、自社工場を持つに至ったとのこと。
このスピード感と行動力には驚かされました。
そんなfabmeも、音楽分野への取り組みはまだ始まったばかり。
今は主にアイドルとの取り組みが中心のようだけど、今後はジャンルを超えて広げていきたいという想いがあるとのこと。
今回のイベントも、そういったチャレンジの一環でした。
実際、僕自身試してみて課題や改善点も見えた。
たとえば「写真撮影の自由度」など、ルール整備が必要な部分もある。
でも、こうした試行錯誤こそが新しい形を生むと思ってます。
fabmeはとても可能性あるサービスだと感じてるので、今後も関わりながら、より良い形にしていけたら。
そして、このサービスをアーティストやファンにより知ってもらえるよう、微力ながらでも自分なりに協力できることがあれば力になりたいと思っています。
嬉しいことに、fabmeサイドから「ぜひこれからもサイトを活用してください」と言っていただきました。
僕のグッズページ、改めて。
▶︎ https://www.fabme.net/brand/kobayashikei/
本当にたくさんのアイテムが作れるので、ぜひ一度のぞいてみてください。
イベントに来られなかった方でも利用できますし、これから追加される写真やロゴもある予定。
より選べる形式で展開できたらいいなと思っていて、また関根さんと打ち合わせを重ねていく予定です。
改めて自分の今後について。
活動再開の時期はまだ明確には言えませんが、ひとつ別件として——
10月、自分の誕生日あたりに仲間と集まって演奏する企画を計画中。
年始に話に出ていたもので、形にできたらと。
7月中には正式発表できるようにと考えているので、ぜひチェックしてもらえたら嬉しいです。
昨日は甚平を着て、弾き語り。
ちょっと侍気分で、楽しかった。
歌を、武器に。
俺は、侍だ!
また、そんな機会が訪れますように。